名称 松島湾産 湯通し天然アカモク 「おさしみぎばさ」 (100g) 内容量 1袋 100g 原産地採取海域 宮城県海域松島湾 賞味期限 冷凍保存の場合、消費期限は約1年(パック裏面に消費期限を記載)。
解凍後は冷蔵庫で5日間。
原材料名 アカモク(国内産) 保存方法 冷凍庫で保存してください。
解凍後は冷蔵庫で保存してください。
春3月になると、松島湾にぎばさ(アカモク)の群落が出現します。
バツモと嫌われている海藻に着目し、 「おさしみぎばさ」を開発後に多様な機能性が解明され海藻の中では一番トレンディーな食べ物になりました。
平成16年宮城県水産加工品品評会宮城県漁連会長賞を受賞 「あかもく」をご存じですか?ワカメ、メカブ、コンブなどと同様、褐藻類(ヒバマタ目ホンダワラ科)に属する海藻です。
松島湾のような栄養塩に富む浅海が生育に適していて、生命力がとても強く、長くなると7mぐらいにまで成長します。
東日本各地の沿岸に分布しており、地域によって、「ギバサ」(秋田)や「ギンバソウ」(山形)、「ナガモ」(新潟県)などと呼ばれ、食されています。
秋田県地域では、海藻といえば“ぎばさ”といわれるほど、あかもくが海藻として一番好まれているようです。
食用とされる海藻は、主に晩秋から春にかけて育ちます。
でも、日本海に面している沿岸海域は、厳しい冬の季節風の影響で風波が強すぎて、わかめや昆布などが育ちにくく、海藻が希少なものであったと考えられます。
そのため、八森地先の磯に育つあかもく(=ギバサ)が、昔から食用として珍重されてきたと推測されているのです。
宮城県地域では、わかめ・昆布などの海藻が豊富であるためか、元来あかもくは食用とされてきませんでした。
それどころか、流れ藻として刺し網や養殖施設に絡み付き、厄介な“邪魔モク”と言われてきたのです。
漁業者からはバツモと呼ばれ(バツは駄目の意)駄目な藻とされたり、藻くずとして畑の肥料に用いられていました。
しかし、神聖な儀式に使われる海藻でもあります。
宮城県の塩竈市にあるお釜神社(海水を煮て塩をとる方法を教えた神とされる塩土老翁神を祀る)には藻塩焼き(もしおやき)という神事があります。
積み重ねた海藻に海水をかけて煮詰め、塩を採るもので、その際にホンダワラやあかもくが使用されています。
あかもくは、秋田など、地方によっては昔から保存食として食べれられていた海藻で、ふだんから食卓に味噌汁の具や、酢の物として並ぶ食品でした。
近年、ミネラルや食物繊維、ポリフェノール等を豊富に含む点から、健康食品として注目が集まり、学術機関等での研究対象とされております。
アカモクの藻場(海藻がたくさん茂る“海藻の森”)は、赤潮の原因となる窒素やリンなどの栄養分を吸収します。
つまり、赤潮のプランクトンが栄養分を食べて育つ前に、増殖を妨げる働きをして、海水をきれいにするのですね。
あかもく約1平方キロメートルで、約5万人分の下水処理場の窒素除去率に匹敵すると言われています。
また、あかもくの藻場は海水の流れを穏やかにしますから、微小な浮遊物質を海底に落としてくれます。
直射日光を遮って水温も安定し、魚が卵を産んだり、えさをとったり、すみかとするのに最適な環境を与えてくれるのです。
あかもくは、良質な漁場の確保にも役立つ海藻といえます。
近年、宮城県では海水浄化に果たすあかもくの役割について調査・研究しています。
また成長熟成後の食用への活用についても検討がすすめられており、あかもくは環境と健康の両方に寄与する、“植えて良し、食べてよし”のスーパー海藻として認められてきているのです。
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